自己修復・自己最適化・自己防御する「しなやかなソフトウェア」の実現を目指して
IoT時代に入り,ソフトウェアシステムはますます物理世界と密接に関わるようになりました. 物理世界の様々な変化に対して自己修復・自己最適化・自己防御することでしなやかに耐える自律エージェント型ソフトウェアがまさに求められています. 我々の研究室では,IoT,自動運転システム,スマートシティなど様々な次世代システムを安全かつ高品質に実現する「しなやかなソフトウェア」を開発するための技術について研究しています.
研究テーマ
鄭研究室では実行時の変化に対して柔軟に進化/適応可能な自律エージェント型ソフトウェアシステムを実現するための研究を行っています.近年では,IoTシステム,自動運転システムなどを対象とした応用研究も行っています.
自己適応ソフトウェア
ソフトウェアシステムはシステム外部の要素(ユーザ,外部サービス,物理環境等)と密につながって動作しますが,それら外部の要素(環境)は絶えず変化し,その変化はソフトウェア開発時にすべて予測することは本質的にできません.
ではどうすれば実行時に起こる環境の変化に対してソフトウェアは耐えることができるのでしょうか?
自己適応ソフトウェアは,
(1)利用環境の変化を検知し,(2)どのような変更が必要かを決定し,(3)自分自身を変更する機能を予めソフトウェア自身に組み込むことによって,実行時の変化に可能な限り耐えるよう自動で動作します.
本研究では,これまで開発時にしか使われていなかった”モデル”を実行時にソフトウェア自身に保持させ,モデル上で自身の変更を決定させる実行時モデリング技術を使った自己適応ソフトウェア開発手法に関する研究を行っています.
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IoTシステム
魅力的で新しいIoTシステムを研究開発しています.空間制御,水耕栽培,ドローン/ロボットシステム等の様々な自律型IoTシステムを実現する研究を行っています →詳細はこちら
自動運転・高度道路交通システム
安全かつ快適な自動運転・高度道路交通システムを実現する認識・制御アルゴリズムに関する研究をおこなっています.深層強化学習,線形計画ソルバー,制御機合成など様々な自動生成技術を応用した研究を行っています. →詳細はこちら
国際交流
本研究室では,関連研究トピックに関して世界トップクラスの海外研究グループと10年以上継続した連携を行っております.互いの研究室の教員/学生交流や,合同国際ワークショップ開催などを継続的に行っています. →詳細はこちら
学生インタビュー
鄭研究室の学生へのインタビューです。(早稲田大学時代の情報です)。これからの入学、配属を考えている学生はぜひ参考にしてください。 →詳細はこちら
研究環境
- 各学⽣にノートPC,机,ディスプレイを割り当てます
- 研究⽤IoTデバイス(RaspberryPi, Arduino,各種センサー,アクチュエータ等)
- 高性能計算用サーバ
- 高性能GPUサーバ
- 3Dプリンタ
- スマートスピーカー (Google Home)
- スマートライト (Philips Hue Light)
- ウェアラブルセンサー (J!ns MEME)